どこかの誰かには役に立つ日記

この世界は鋭くとがっていて生きていくのも二苦労

【娘が欲しくないものをプレゼントされた時の話】心を育てるという事

こんにちは!

今日は娘の事について少しお話したいなと思います。

うちには10歳のお兄ちゃんと5歳の娘がいるのですが、この日は皆既月食が見られる日で、私が天体や宇宙の事が好きなこともありまして見に行くことにしました。

と言っても家からでは周りにマンションが立ち並んでいて見えないので「近くにあるバッティングセンターならひらけていて見やすいね」と3人で歩いて向かいました。

皆既月食キレイでしたね!宇宙は神秘ですね!今回は惑星食も見られるという事で話題になっていたので天体望遠鏡で見たかったのですが、さすがに重たくて近くとはいえ山や海でもなく邪魔になってしまうので断念しました。

 

無事に皆既月食を見られたんですが、お兄ちゃんの話を「うんうん」と一生懸命聞いていたら妹の方も話を聞いてほしかったらしく腹をたててしまったんです。汗

分かりやすく腕を組んで「フンッ」とそっぽをむく娘。←いつものパターンですw

そこにパパが仕事を終えてやってきて、娘の様子を見てこう言いました。

「パパいいもの買ってきたよ!サラちゃんがすきなもの!」と・・・

私も晩御飯の支度がまだ終わっていなかったので「先に一緒に家にかえろっか?」

と娘に促すと「うん!」と機嫌が少し良くなった様子。

手をつないで家に帰る道中・・・

娘「パパが買ってきたものなんやろうねー♪おもちゃかな♪」

私・・・違うと思うなー期待しすぎてるなー

「おもちゃではないんやない?お菓子とかやない?」

娘「家に着いたらママ先に見らんでよ!サラが先に見るけね!」

なんとか期待値を下げるために努力はしてみたんですが無理でした・・・

そして家に到着するやいなやパパの部屋に一目散に駆け出す娘。

私はもうどうすることも出来ず見守っていました。

案の定パパのプレゼントはコンビニで買った【チョコチップメロンパンスティック5本入り】でした。wやっぱり・・・

それを見た娘は再びプンプンして2階のリビングにあるソファーに腕を組んで座り込んでしましました。

小さい子にはきっとよくあることで、気持ちをどこにやったらいいのかまだ分からず、コントロールできないんだなと理解できたのですが、私はこの子の心をきちんと育ててあげたいなと思ったのです。

何かをもらった時、何をもらったかではなく、その人が何を思ってくれたのかを大切にしてほしいと思ったのです。

「サラ。パパがくれたのが気に入らんかったけ怒っとるん?」

娘  無言

「そんなサラはママ嫌いやな」

娘  チラ見

「パパがどんな気持ちでこれ買ってくれたと思う?」

「サラが大好きなものやけ、きっと喜ぶやろうなと思って買ってくれたんよ?」

「サラが今しよることはパパの気持ちをグチャグチャにしてポイッってしたってことよ?」

「パパ帰ってきたらサラの事見てごめんねー気に入らんかったかーって笑って言うと思うけど、きっと心の中は悲しいと思うよ」

娘  泣き出す

ここで私はなんで娘が泣いたのか聞きました。

娘をぎゅっとしながら「なんで泣いたん?」と聞くと娘は「パパがかわいそう。ごめんなさい」といいました。

私はホッとしました。ちゃんと優しい心が育ってるな。ただ私に注意されたことが嫌で泣いたわけではなく、パパの気持ちを思って泣いた娘。

「プレゼントはね、葉っぱでも石ころでも渡す人がサラが喜ぶかなと思ってくれたものは宝物よ」

全てを理解していなくても、きっとこの時に思った気持ちはサラの心を一つ成長させてくれたよね。誰もが持っている気持ちを、まだきっと奥に隠れている気持ちを少し芽吹かせてあげたいと思った皆既月食の夜でした。

その後パパが返ってくると娘は「パパサラが好きなもの買ってきてくれてありがとう」と言っていました。

私は黙って微笑んで様子を片目で見守りつつ、せっせと晩御飯を作りました。